尿トラブル解明率99%の排尿機能外来。テレビ朝日『たけしの家庭の医学』で放送された「専門外来」まとめその1

この記事の所要時間: 741

トイレ

2016年1月26日のテレビ朝日『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』は「チーム医療で不調解決SP」でした。

医師・検査技師・看護師が特別な医療チームを結成し、原因が特定しづらい体の不調を独自の方法で解決しているそうです。

それが「専門外来」と呼ばれるもの。


専門外来の最大のメリットは、診療科の垣根を超えて、医療スタッフが集まること。

1人の医者では原因の特定が出来なくても、様々な角度から原因を見極める専門スタッフがいることで、高い確率で特定ができるのだとか。

そんな専門外来は、現在全国に1000種類以上設立されているそう。

今回は、特に悩んでいる人が多いという「尿トラブル」と「肩の痛み」の専門外来を取材したそうです。

こちらはその1、尿トラブルの専門外来です。


30種類以上の検査で尿トラブルを99%解明!尿トラブル専門外来


頻尿や尿失禁などの尿トラブルを抱えている方は、のべ約600万人。しかも実際にはその7倍の患者がいるという調査結果もあるとか。人に相談しづらい症状ですものね・・・。

長崎大学病院には、病の原因を99%解明してきた尿トラブルの専門外来があるそうです。

名前は、「排尿機能外来」。32年前に開設されたそう。


合計9名のスタッフ


現在のリーダーは、泌尿器科・腎移植外科 助教 松尾朋博先生 41歳。

そしてリーダーが信頼を寄せる「三銃士」と呼ばれるスタッフが。それが

勤続27年のベテラン、看護部 副師長 田島順子さん

放射線検査のスペシャリスト、診療放射線技師 道越恭江さん

長崎国際大学教授・長崎大学病院客員研究医 神経内科医 中村龍文先生

この3人を含めた、合計9名のスタッフで病の治療にあたっているそうです。


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排尿機能検査機器


さらにここでは様々な検査機器があり、例えば、

  • 尿道の圧力を計測し、尿漏れの原因などを特定する圧力検査機器
  • 特殊な容器に用を足し、尿の勢いを数値化して排出力をチェックする特殊な便器
など、30種類以上の特殊な検査を通じ、患者さんの原因を突き止めます。



小池幸代さん72歳(仮名)場合


現在も治療中で薬が手放せないという小池さん。

頻尿で、現在は通常の人と同じ1日5~6回でしたが、治療前は1日15~16回もトイレも駆け込んでいたそう。

痛みも何もなく、トイレが近いだけで自分が病気とも思っていなかったそうです。


症状の経過


症状が現れ始めたのは7年前。

  1. 激しい尿意に襲われる
  2. 尿意の激しさの割に、尿が少しだけしか出ない
  3. 尿意で何度も目が覚める。

そして1年後には

  1. 尿の通り道にハリでチクチク刺したような痛み

流石に不安になり泌尿器科へ行くと、痛みは「膀胱炎」、頻尿は「過活動膀胱」と診断されたそうです。

膀胱炎は、膀胱や尿道に細菌が繁殖し、炎症をおこし痛みなどが起こる病気のこと。

過活動膀胱とは、膀胱の機能低下で勝手に収縮が起こり、強い尿意に襲われる病気。加齢によるものと判断されました。

膀胱炎に対する抗生物質と、症状を抑える薬が処方されます。服用すると痛みは収まったものの頻尿は変わらず。

それどころか2時間に1回だった頻度は1時間に1回と更に悪化。再び同じ病院に行くと、大きな病気が隠れているかもしれないということで長崎大学病院を紹介されました。


長崎大学病院の排尿機能外来へ


排尿機能外来で検査すると、異常が発見されます。

過活動膀胱であれば、排尿後に膀胱の圧力が急降下するはずが、下がらないという結果が。これは他の病と判断し、道越さんの下へ。

道越さんの得意分野が膀胱造影検査。

この検査は、尿道に管を差し込み、膀胱に造影剤を注入。これを排尿した瞬間に膀胱の収縮の様子を連続撮影するというもの。

排尿のタイミングを正確に察知し撮影するという極めて難しい検査法なのだそう。



この検査で分かったことは・・・膀胱から腎臓へ逆流している造影剤

膀胱内部の圧力が異常に高いため、尿管へと押し出されていたとのこと。

通常、尿管と膀胱のつなぎ目は、尿が逆流しないように筋肉でしっかり閉じているそうです。そして脳や脊髄からの信号で開閉しているそうなのですが、

何らかの理由で信号に異常があると、筋肉が働かなくなり、うまく閉まらず逆流することに。

松尾先生は神経に原因があると踏みました。



神経内科へ


そこで松尾先生が訪れたのは、神経内科医 中村龍文先生の下。そして今度は神経の診察が始まります。

神経の診察は、ゴム製のハンマーで全身の神経の反射を検査するというもの。全身の神経のどこかに以上がないかをつぶさにチェック。

結果、足の反応に異常が。足の跳ね返りが異様に強いそう。

足の反応をコントロールしているのは脊髄の神経。脊髄の神経の一部に損傷の可能性があるということで、脊髄を中心にMRI検査を行います。

ところが画像には何も異変が見られませんでした。これで原因の究明は一旦振り出しに戻ることに。



26年間蓄積した資料をもとに原因発見


松尾先生は、この病院に26年前から蓄積されてきた、尿トラブル患者の膨大な資料に当たることにします。小池さんと似た症例を探しました。

そしてそこで発見した資料から、松尾先生は小池さんの採血をしてウイルス感染の検査をします。

その結果明らかになった病名は・・・


HTLV-1関連脊髄症


という病気。

これは、HTLV-1という、主に母乳等を介して感染し、白血球に潜みつづけるウイルスが起こす病。

国内の患者数はわずか約3600人という非常にまれな難病指定されている病気なのだそう。

ですがこのウイルス、国内では約100万人もの人が感染しているそうで、発症者は40代以上の人が多いそうです。高齢化で患者増加が懸念されているとのこと。


小池さんの場合、このウイルスが脊髄に侵入。炎症を起こしたことで排尿機能を司る神経に異常が発生したと考えられるのだそう。

特徴的な症状として、小池さんが体験していた「激しい尿意」「尿がわずかしか出ない」が表れるそうです。

そしてウイルスによる異常はMRIに写ることがないため発見が非常に困難。特殊な血液検査や髄液検査でなければ発見できないのだそうです。

そのため原因究明できず放置されてしまい、最悪足を動かす神経まで破壊されてしまうこともあるとか。

小池さんは悪化の前に発見できたことで、投薬治療等で病の進行を抑えることに成功。今は不自由なく生活出来ているそうです。


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重大な病のおそれ!注意して欲しいサイン


特に50代以上の中高年の方に注意して欲しいそうですが、

重大な病が潜んでいる場合、尿トラブル(頻尿・尿漏れ・尿が出しづらい)にプラスして、特徴的なサインが表れるそうです。


尿トラブル+足のしびれ


足のしびれの特徴として、

  • 安静時には出ない
  • 歩いてしばらく経つとしびれる
  • 休むとしびれは治まる

この場合疑われる病気は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさくしょう)

日本で推定患者数は200万人以上。加齢などで腰椎が変形し、脊柱管を圧迫、脊柱管が狭くなります。その中にある神経や血管が圧迫されます。

腰椎の中には膀胱へ繋がる神経も通っているため、様々な尿トラブルが起きます。

悪化すると、膀胱を縮める神経が働かなくなり、尿が溜まり続けます。これが尿が出しづらいとか、溢れて尿漏れという症状が出てきます。

実際の患者さんで、通常400mlしかたまらない膀胱に2リットルもの尿が溜まったケースがあったそうです。これだけたまっても尿意を感じないケースも。

こうなると緊急で手術となるそうなので、早めの検査を推奨されていました。


まとめ


  • 全国に1000種類の「専門外来」がある。
  • 専門外来は、診療科の垣根を超えたスタッフが集まることで、特定しづらい病気の原因をかなりの確率で発見できる。
  • 長崎大学病院の「排尿機能外来」は尿トラブルの専門外来。病の解明率は99%。
  • 排尿機能外来では9名の様々なスタッフと、30種類以上の排尿機能検査機器で病の特定に当たる。
  • 番組で出た小池さんは、頻尿と足の反応の異常から、HTLV-1関連脊髄症というウイルス感染による病が特定された。
  • 尿トラブルに足のしびれが加わる場合、腰部脊柱管狭窄症のおそれがある。

その2は「肩専門外来」です。

10万人の患者の原因を究明した肩専門外来。テレビ朝日『たけしの家庭の医学』で放送された「専門外来」まとめその2

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2 Responses to “尿トラブル解明率99%の排尿機能外来。テレビ朝日『たけしの家庭の医学』で放送された「専門外来」まとめその1”

  1. 匿名 より:

    昨日、放送の頻尿の特集ですが、私は、男性で、年は、47歳です。
    学生の時から、頻尿、腹も弱く、授業中によくトイレに行ってました。
    久しぶりにあった、同窓会で、自分の印象を「便所ばかり行くので、便所マンと言うあだ名ついてました。」皆から言われ、 その時の体系は、肥ていたし、朝飯を一杯食べて時期でした。ちゃんと授業まえには、トイレに行ってるし、家でも。特にマラソンの体育授業前とかが、トイレが近かったです。

    現在は、仕事先の先輩50代半ば(本人もトイレ近いと聞き。アドバイスで、仕事上のトイレに行けない場合がありまして、前の晩から水分控えて、当日も水分を控える事を聞きました。実際試すと効果ありますが、夏場は、熱中症があるので、水分を取らないと倒れてしまうから、取らなければなりません。今の体型は、172cm、86kg。10年ぐらいから、2型糖尿病にかかってます。定期に採血・検尿し、検査したら、血糖値の標準の値(空腹時)に入るようになりました。毎日、運動(1時間歩き)、食事制限してます。何か番組で、尿失禁を防止する運動(あお向けて寝て、腰を浮かす方法)、たまにやってます。2・3月になると引越の仕事が忙しくなって、引越業界では、お客様の家や、特に新築の家とか、気を使ってます。糖尿病の薬は、エクア50mgを飲んでます。2・3時間は、トイレに行かなくなって、この薬の影響ですかね。別の面(ストレスから、右耳が突発性難聴、耳鳴りが4ヶ月継続中)で、神経内科に通っていたら、トイレの壁に過活道膀胱症状の治療があることが知って、レンドルミン錠0.25mgも処方してもらってます。
    この薬を去年の夏場に服用したら、薬剤師さんからは、副作用として、喉が渇く事があると言われた通りありましたが、水分を取るとおしっこに行きたくなるから、うがいだけしてしのいでます。

    尿意があっても、ちょろちょろしか出なく、便所から出るとまたしたくなるのです。昼飯時も水を飲まず、薬を飲む時も自分のつばで、呑み込みます。帰ってから体重を測ると2・3キロ痩せてます。

    レンドルミン錠0.25mgの引越シーズンしか飲まない事にしてます。

    この番組見たいたら、自分も治療してもらいたい。

    • 一歴史好き より:

      コメントありがとうございます。

      お辛そうで大変ですね。

      長崎ですので近くにお住まいでなければ受診も難しかろうと思いますが、いつか治療できると良いですね。

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