豆蔵社長のIT技術者のオリンピックでのボランティア発言。その真意とは?

この記事の所要時間: 67

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炎上マーケティングかな?


豆蔵社長がオリンピックでサイバー攻撃からの防衛のために、ボランティアで技術者を集めよう、という話をしたとのことで炎上しているようです。

私はプログラマ(一般向けにはシステムエンジニアと言ってますが)としてこの業界に10年以上いましたので(今はちょっと離れています)、この発言について書いてみます。

ちなみに好きな言語はRubyで好きなメソッドはModule#included、好きなデザインパターンはStrategyパターンです(同業者向け自己紹介)。


発言


発言はこちら

インタビュー記事はこんなものでしょうけど、言ってる発言に証拠などがなく信じていいのかどうか判断がつきません。

多重下請け構造が今後なくなっていくというのは実現すればいいですけどね。楽観的にすぎないか?と思います。


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豆蔵の面接を受けて


実は私、豆蔵の面接を受けたことがあります。結論から言うと落ちています。落ちてよかったと思っていますが。

面接の際やらされたのが「UMLのモデリング」の試験。正直この時点で萎え萎えでした。

UMLは制作するシステムの「設計書のようなもの」です。こういう言い方をしてるから分かる通り、実際はこんなものは設計書でもなんでもありません。実際のソースコードこそが設計書です。

炎上マーケティング上等で言いますが、技術もコードも大して書いてない自称システムエンジニアが今から15年ほど前に飛びついたのがUMLです。

当時はIT業界で結構盛り上がり、コードの変わりにUMLを書いてシステムを作ろうなんて動きもありました。当時のIT技術者なら聞いたことがあると思います。MDAだのExecutable UMLだのという言葉を。

結局のところ、そうはなりませんでした。ぶっちゃけUMLはそれほど役に立つものではないからです。詳しく説明はしませんが「ソースコードを書いたほうが早い」んですね。

私が萎えたのは、こんなものを金科玉条の如く大切にしているのか、と思ったからです。技術力を見るならFizzBuzz問題を書かせたり、設計の問題点を指摘させたりすればいいんです。

ちなみに私はFizzBuzz問題、Rubyでワンライナー(1行のプログラム)で書けますよ。


この人は技術者なのか?


技術者でボランティア、ならば当然ながらOSS、オープンソースソフトウェアの話が出てくるはずです。なぜなら、技術者でこれを知らない人は「絶対に」いないからです。

Linuxにしろこのブログを書いているWordPressというブログシステムにしろ、プログラミングの効率をよくするためのStrutsやRuby on Railsなどのフレームワークと言われるプログラム、こういうものはすべてOSSにより無償で働くプログラマにより開発されているからです。

仮にOSSを知らない、というIT技術者を名乗る人がいたら(いたらすごいと思いますが)、その人は「まがいもの」です。詐欺師と思ってもいいくらいです。

それで、インタビュー記事を読んでもOSSの名前が出てこないため、この人怪しいなー、と思っていたので調べました。


公認会計士でもある荻原紀男は38歳で国内大手監査法人を退職して独立、中小ソフト開発会社の経営コンサルタントを手掛けるようになったころ、うまくいっていない会社が多い事に気づき、オブジェクト指向を学ぶ羽生田栄一、萩本順三との出会いをきっかけに、経理担当として豆蔵の設立に参加。

豆蔵ホールディングス – wikipedia


ああ・・・やっぱりIT技術者でも何でもない人だ・・・orz

もっともIT会社の社長をしていて知らないことも無いと思うんですが「一緒にするな!」という反発を恐れて敢えて触れなかったのかもしれませんね。


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OSS


オープンソースソフトウェアの略ですが、個人的にはオープンソースソサイエティでもいいんじゃないかと思ってます。自主的に基本ボランティアでプログラマが参加してソフトウェア開発を行うこの業界特有?の文化です。

とするとブラック?と思う人もいるかもしれませんが、もちろんそうではありません。参加は自由ですし、金銭的な報酬はありませんが、この業界、一流のプログラマたちのリスペクトを得られる、というメリットがあります。

これで実際名を挙げた人を上げると、Linuxのリーナス・トーバルズ氏、Rubyのまつもとゆきひろ氏、Ruby on Railsのデビッド・ハイネマイヤ・ハンソン氏などなど。もちろん他にもたくさんいます。

この仕組にもし興味のある方は、伽藍とバザールという有名な論文があります。畑違いの方には難しいかと思いますが読んでみてもいいと思います。


豆蔵に利益がない?


こんな発言があります。

私は豆蔵ホールディングスの社長を務めているが、新団体の活動が会社の利益に役立つことはひとつもない。サイバーディフェンスを強化しても、豆蔵ホールディングスの業績にはなんら影響しない。


お前は何を言っているんだ。嘘をつくのは大概にして欲しいですね。

炎上マー(rya、金勘定が得意な、要は利に聡い会計士がそんなことに乗り出すはずが無いでしょう(来いよベネット、財務諸表なんか捨ててかかってこい!)。

オリンピックにおいてIT技術者を集めて旗振したとなれば豆蔵の名が上がるのは間違いないです。

無料のボランティアを使って・・・。最小のコストで最大の効果。さすがです。



実際のところこれに参加したほうがいい?


仕事が欲しい人は参加するといいと思います。この豆蔵という会社もそうですが、日本のIT業界は、IT技術を知らない畑違いが社長をしているケースが非常に多いです。そういう人にRubyのコミッタしてました、とか言ったとしてもその価値が分かりません。豚に真珠です。

一方でオリンピックのサーバー攻撃防衛のボランティア技術者してました、というのはある程度心に響くかもしれません。何と言ってもオリンピックですから。そしてお国関係の仕事に携わってた、というのは親方日の丸のこの国ではよく響きそうです。

なので技術力がまだまだと考える人は参加してみてもいいのでは?個人的には何かを作ってGitHubにでも上げたほうがいいような気もしますが。



まとめ


ただたんにIT技術者でもなんでもない人の妄言、と言えそうです。

この業界、技術力のない人が妄言をしては炎上する、というのが多い業界でもあります。はてな界隈はIT技術者が多いですが、こういうことは結構しょっちゅうあります。

あんまり触れないほうがいいかと。こんなエントリ書いといてなんですが。ひょっとして釣られた?

豆蔵をdisって申し訳ないですね。面接に落ちた人間の逆恨みとでも思って流してもらえると幸いです(笑)。




photo credit: Acorn Archimedes A5000 via photopin (license)

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